FOCUS

FOCUS

私たちは、金融工学、行動経済学、データサイエンスの知見を融合し、社会に実装することで、より良い金融サービスの提供を目指します。大規模な金融・市場データから課題を抽出し、投資家がどのような情報を必要としているかを分析・設計することで、より健全な金融環境の構築に貢献します。

また、これまで培ってきた金融データ分析やリスク管理の知見を基盤に、今後さらなる技術革新を取り入れた研究の発展を目指しています。

特に、人工知能(AI)や機械学習の活用により、従来の静的なモデルに代わって動的かつ柔軟な分析・予測モデルを構築し、膨大かつ多様なデータから新たな知見を引き出すことに注力します。そうすることで、市場の変化や投資家のニーズを捉え、より適切な金融判断につなげられるでしょう。

NEWS

2026年9月23日:ホームページをリニューアルしました

MISSION

MISSION

世界経済や金融政策、為替市場を取り巻く環境が急速に変化する現代社会において、投資家が適切な金融判断を行うための情報環境の整備が重要な課題となっています。特に、国内FX・海外FXにおけるレバレッジ取引については、仕組みやリスクを正しく理解するための金融リテラシーが求められています。

​このような状況下で、金融サービスの提供者、とりわけ外国為替証拠金取引(FX)を提供する事業者には、利用者の多様なニーズに対応するとともに、取引条件やリスクについて透明性の高い情報を提供することが求められています。

当研究グループでは、金融工学、行動経済学、データサイエンスの知見を融合し、社会に実装することで、より良い金融サービスの研究を目指します。市場データや取引環境を分析し、為替変動、レバレッジ、スプレッド、スワップポイントなどの特徴やリスクを分かりやすく整理することで、利用者がより適切な金融判断を行える環境を提供できるようになるでしょう。

WORK

ITの進展により、金融分野で活用可能なビッグデータは飛躍的に増加しています。​為替レート、価格変動、取引量、金利、経済指標など、金融市場に関する多様なデータを新たなアプローチで収集し、分析可能にします。

​これらのデータを、金融工学やデータサイエンスの手法で分析し、為替市場の分析やリスク評価、FX取引環境の比較・検証などに活用します。​分析結果を正しく解釈し、金融サービスの現場に還元することで、投資家が市場環境や取引リスクをより正確に理解し、適切な判断を行える情報環境の構築を目指します。

MEMBER -福間 真吾(Shingo Fukuma)-

1967年生まれ。京都市出身。1989年に国立大学経済学部を卒業後、20年間にわたり金融機関で個人向け融資業務に従事。​現場での経験を通じて、データ分析の重要性を認識し、2013年にファイナンシャルプランナーを取得。​現在は、自治体や金融機関の公開情報をもとに金融ビッグデータを活用して課題を抽出し、解決策の設計・実装・評価を行う「データ駆動型金融システム」の構築に取り組む。​経済学、データサイエンス、実務経験を融合し、学際的かつ産学官連携を通じて、金融分野への新たなアプローチの社会実装、具体的には、国内FXや海外FX取引における情報提供、投資家行動、リスク管理などについて研究している。

主な資格・役職

  • 日本金融データ分析学会
  • 金融アナリスト(CFA)​
  • ファイナンシャル・プランナー(CFP)​
  • World Financial Congress Global Advisory Committee(2019年~)
  • EMAC 2012
  • ACALCI 2016
  • TFP 2016

SYMBOL MARK

大学 金融工学研究科 福間研究グループのシンボルマーク

このロゴは、「金融研究」の未来を象徴するためにデザインされました。渦を巻くような形状は、知識や情報が集まり、深化していく様子を表現しています。

緑を基調とする配色は、成長・繁栄・持続可能性を意味し、金融分野における健全な発展への願いを込めました。中心に向かう動きは、真理への探究心と、学問の深化を象徴しています。

シンプルながらも力強いデザインにより、信頼感と未来志向を伝えることを意図しています。

VISION

VISION

現代の複雑な金融社会では、個人が外国為替やFXを含む金融取引について正しい知識を持つことがますます重要になっています。そこで私たちは、中立的な立場で専門的かつ正確な情報の提供を行います。消費者の金融リテラシー向上と意思決定力の強化に向けた取り組みを、社会実装、人材育成、グローバル展開、持続可能性の各観点から以下に示します。

金融分野における社会実装の戦略

金融分野の研究で得られた情報を、一般の生活者や投資家の金融判断に役立てます。例えば、外国為替市場の仕組みやレバレッジ、スプレッド、スワップポイント、ロスカットなどの専門的知識を、誰もが理解できるよう提供します。ある調査では、日本の成人における基本的なお金の知識の正答率は約56%に留まったとの結果が報告されています。このことから、多くの人々が金融商品の仕組みや投資に伴うリスクを十分に理解できていない可能性がうかがえます。そこで私たちは、専門知識を消費者教育の普及活動に転換し、社会全体で金融知識を底上げすることを目指します。

社会実装の鍵として、専門的内容を実践に結びつける工夫を行います。具体的には、FXにおける必要証拠金、レバレッジ、スワップポイント、損益計算などの情報やシミュレーションをウェブサイト上で提供し、利用者自身が取引条件や想定される損益・リスクを直感的に把握できるようにします。

また、最新のテクノロジーも社会実装戦略に取り入れています。たとえば、人工知能(AI)や機械学習を活用することで、膨大な為替データや経済指標、市場変動などを分析し、金融市場の特徴やリスクをより多角的に把握することが可能になっています。

外国為替市場は、各国の金融政策、金利、経済指標、地政学的要因など多くの要素によって変動します。こうした複雑な市場についてデータ分析を行い、その結果を一般の投資家にも理解しやすい形で伝えることで、より適切な投資判断につながる情報提供を目指します。

このような最新動向を踏まえ、レバレッジ、証拠金維持率、ロスカット、為替変動リスクなど、FX取引において重要となる仕組みを分かりやすく解説します。また、海外のFX事業者について情報を確認する際には、取引条件だけでなく、運営会社、各国・地域の規制当局による登録・ライセンスの状況、顧客資産の管理方法、日本の金融商品取引法に基づく登録の有無など、多角的に確認することが重要です。専門知識とテクノロジーを橋渡しすることで、投資家が取引の仕組みとリスクを理解し、自ら判断できる環境づくりを支援します。

国内FX・海外FXに関する調査・研究【論文を発表】

教育・人材育成の展望

日本の金融商品取引法に基づく登録を受けた国内FX業者によるFX取引は、少額の証拠金から外国為替市場に参加できる金融サービスとして広く利用されています。一方、海外のFX事業者の中には、日本国内の規制を上回る高いレバレッジを提供する事業者もあり、仕組みやリスクを十分に理解せず取引を行った場合には、大きな損失につながる可能性があります。

海外のFX事業者(FXブローカー)については、レバレッジ、スプレッド、スワップポイント、取引方式、ロスカットルール、金融ライセンスなど、事業者ごとに取引環境が大きく異なります。そのため、単純な取引条件だけではなく、運営会社や規制状況を含め、多角的に情報を分析することが重要です。

当研究グループでは、国内FX・海外FX問わず、FXサービス全般に関する公開情報・市場データを調査し、投資家が金融サービスを理解するために必要となる情報の整理・分析に取り組んでいます。

2026年には、外国為替・FXの研究論文「若年層におけるFX取引行動に関する研究」を発表しています。

FX・外国為替市場のグローバル展開における可能性と課題

外国為替や投資に関する金融教育のニーズは、日本国内に留まらずグローバルに存在しています。世界各国の金融教育の成功事例や課題から学ぶことで、福間研究グループの取り組みに生かすことが可能です。例えば、米国では高校教育において投資、資産形成、金融リスク管理などを取り上げ、若いうちから金融商品やリスクとの向き合い方を学ぶ取り組みが行われています。また欧州の一部では、家計管理アプリを活用した市民向けの負債予防プログラムが成果を上げています。

このような海外の事例を調査・分析し、有効な手法は積極的に取り入れて日本の消費者向けにアレンジします。反対に、日本における投資者保護制度やFX取引のレバレッジ規制、金融リテラシー教育などの知見については、海外との比較研究を行う上でも価値のある情報です。英語など他言語での情報発信や、国際会議・セミナーへの参加も視野に入れ、双方向に知見を交換することでグローバルな金融リテラシー向上に貢献していきます。

金融・投資教育の持続可能性とインパクト評価の視点

最後に、私たちは本研究活動を通じて達成したい長期的な社会インパクトを見据えています。それは、一人ひとりが金融リテラシーを身につけ、自立した意思決定ができる社会の実現です。外国為替やFXを含む金融商品に関する正しい知識が広がれば、投資家は自身の資産状況やリスク許容度を踏まえ、金融商品をより適切に選択・利用できるようになります。

FXを含む金融商品は、仕組みやリスクを十分に理解した上で利用することが重要です。特に海外FX事業者が提供するハイレバレッジ取引では、大きな利益を得る可能性がある一方、相場変動によって損失が拡大する可能性もあります。そのため、正確な情報に基づき、自身の判断で適切なリスク管理を行うことが不可欠です。

以上のように、社会実装の戦略、教育・人材育成、グローバル展開、そして持続可能性とインパクト評価の各視点から、外国為替・FXを含む金融教育・情報提供に関するビジョンを述べました。専門性と中立性を堅持しながら分かりやすい情報発信を行うことで、生活者や投資家一人ひとりの金融リテラシーと判断力を高め、豊かで安定した生活の実現に貢献してまいります。今後もこのビジョンに沿って活動し、金融知識が社会全体に浸透する未来を目指します。

EMAC 2012 に参加

EMAC 2012

EMAC 2012 Conference Theme:Marketing to Citizens Going beyond Customers and Consumers

ISCTE Business School in Lisbon is very pleased to host the 41st EMAC Conference and looks forward to welcoming you in May 2012

The world is changing at a fast pace, challenging us to reflect on the present puzzle and think on the earth we want to build for future generations. Globalization has triggered high levels of intertwined economies never seen before. Population growth in emerging markets and aging population in developed countries is putting pressure on energy consumption and social benefits. Depletion of natural resources is causing extra concerns to an already complex macro environment we have to deal with.

Within this context, technology revolution, namely information and communication technologies have been at the forefront of development and caused an unintended consequence: consumer empowerment. Marketers have experienced the need of going beyond customers in order to cater for consumers. The dynamism of markets and competition have demanded a cross-fertilization approach between first-time buyers, repeat consumers, retention and loyalty strategies, just to name a few. Web 2.0 (social networks, blogs, wikis, video sharing) is giving rise to a new consumer, more aware of the alternatives, expecting firms to play a social role, using e-Word Of Mouth either to recommend brands, products, services or to spread negative comments.

Hence, all forms of organizations (groups, companies, institutions, governments) are being challenged to look at their target markets not only as customers or even consumers but as citizens who are beyond mere numbers, and have the will and intelligence to be involved and give their contribution to an information sharing society. Marketing is the management area better positioned to delve into this path in order to make a better future happen.

リスボンのISCTEビジネススクールは、第41回EMACカンファレンスを主催できることを大変嬉しく思っており、2012年5月に皆様をお迎えすることを楽しみにしております。

世界は急速に変化しており、私たちは現状を見つめ直し、未来の世代のために築き上げたい地球について考えるよう迫られています。グローバル化は、かつてないほど高度に絡み合った経済構造を生み出しました。新興市場における人口増加と先進国における高齢化は、エネルギー消費と社会保障に圧力をかけています。天然資源の枯渇は、私たちが対処しなければならない既に複雑なマクロ経済環境に、さらなる懸念をもたらしています。

このような状況において、技術革命、とりわけ情報通信技術は発展の最前線にあり、消費者のエンパワーメントという予期せぬ結果をもたらしました。マーケターは、消費者のニーズに応えるために、既存の顧客基盤の枠にとらわれないアプローチの必要性を痛感しました。市場のダイナミズムと競争は、初回購入者、リピーター、顧客維持・ロイヤルティ戦略など、様々な層をターゲットとした相互補完的なアプローチを必要としています。Web 2.0(ソーシャルネットワーク、ブログ、ウィキ、動画共有)は、新たな消費者を生み出しています。彼らは選択肢をより意識し、企業に社会的役割を期待し、e-Word Of Mouth(口コミ)を利用してブランド、製品、サービスを推奨したり、否定的な意見を拡散したりしています。

したがって、あらゆる形態の組織(団体、企業、機関、政府)は、ターゲット市場を単なる顧客や消費者としてではなく、単なる数字を超えた市民として捉え、情報共有社会に積極的に関与し、貢献する意志と知性を持つ存在として捉えることが求められています。マーケティングは、より良い未来を実現するために、この道を探求する上で、より適した経営分野と言えるでしょう。
 

ACALCI 2016 ARTIFICIAL LIFE AND COMPUTATIONAL INTELLIGENCE (ACALCI 2016) に参加

ACALCI 2016 ARTIFICIAL LIFE AND COMPUTATIONAL INTELLIGENCE

While Artificial Life (AL) attempts to understand nature through modelling and simulation, Computational Intelligence (CI) attempts to translate this understanding into algorithms for learning and optimisation. The Australasian Conference on Artificial Life and Computational Intelligence features international research in AL and CI and provides a forum for innovative, interdisciplinary research associated with the computational concepts underlying living and intelligent systems.

ACALCI 2016 will be organised in broad technical sessions that bring together experts from different fields in AL, CI and associated areas. The forum also hopes to encourage ALCI applied research in domains as diverse as health, the creative arts and finance.

ACALCI 2016 will be co-located with the Australasian Computer Science Week (ACSW 2016).

人工生命(AL)はモデリングとシミュレーションを通して自然を理解しようとする一方、計算知能(CI)は、その理解を学習と最適化のためのアルゴリズムへと変換しようと試みます。オーストラリア・ニュージーランド人工生命・計算知能会議は、ALとCIに関する国際的な研究を特集し、生命システムと知能システムの基盤となる計算概念に関連する革新的で学際的な研究のためのフォーラムを提供します。

ACALCI 2016は、AL、CI、および関連分野の様々な分野の専門家が一堂に会する幅広い技術セッションで構成されます。また、このフォーラムは、健康、創造芸術、金融など、多様な分野におけるALCIの応用研究を促進することを目的としています。

ACALCI 2016 は、Australasian Computer Science Week (ACSW 2016) と同時に開催されました。

TFP 2016に参加

TFP 2016 The 17th Symposium on Trends in Functional Programming

The symposium on Trends in Functional Programming (TFP) is an international forum for researchers with interests in all aspects of functional programming, taking a broad view of current and future trends in the area. It aspires to be a lively environment for presenting the latest research results, and other contributions (see the call for papers for details). Authors of draft papers will be invited to submit revised papers based on the feedback receive at the symposium. A post-symposium refereeing process will then select a subset of these articles for formal publication.

TFP 2016 will be the main event of a pair of functional programming events. TFP 2016 will be accompanied by the International Workshop on Trends in Functional Programming in Education (TFPIE), which will take place on June 7nd.

関数型プログラミングのトレンド(TFP)シンポジウムは、関数型プログラミングのあらゆる側面に関心を持つ研究者のための国際フォーラムであり、この分野の現在および将来の動向を幅広く考察します。最新の研究成果やその他の貢献を発表する活発な環境となることを目指しています(詳細は論文募集要項をご覧ください)。論文草稿の著者は、シンポジウムで得られたフィードバックに基づいて改訂された論文を提出するよう求められます。シンポジウム後の査読プロセスにおいて、これらの論文の一部が正式に出版されます。

TFP 2016は、2つの関数型プログラミングイベントのメインイベントとなります。TFP 2016と同時に、6月7日には「関数型プログラミング教育のトレンドに関する国際ワークショップ(TFPIE)」が開催されました。

更新日: