福間 真吾(Shingo Fukuma)
1967年生まれ。京都市出身。1989年に国立大学経済学部を卒業後、20年間にわたり金融機関で個人向け融資業務に従事。現場での経験を通じて、データ分析の重要性を認識し、2013年にファイナンシャルプランナーを取得。現在は、自治体や金融機関の公開情報をもとに金融ビッグデータを活用して課題を抽出し、解決策の設計・実装・評価を行う「データ駆動型金融システム」の構築に取り組む。経済学、データサイエンス、実務経験を融合し、学際的かつ産学官連携を通じて、金融分野への新たなアプローチの社会実装、具体的にはカードローンと消費者の関係性を研究している。
なかでも特に注力しているのは、カードローンと消費者の関係性に関する分析であり、若年層の借入行動や延滞リスク、信用スコアの透明性といったテーマについて、社会的意義の高い研究を多数発表。近年は、フィンテックやAI技術を活用した新たな与信モデルや金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)のあり方にも研究領域を拡大している。
産官学連携にも積極的に関わり、自治体や金融機関との共同研究や政策アドバイザリーを通じて、金融知識の普及や制度改革の現場にも貢献している。
主な資格・役職
- 日本金融データ分析学会
- 金融アナリスト(CFA)
- ファイナンシャル・プランナー(CFP)
- World Financial Congress Global Advisory Committee(2019年~)
- EMAC 2012
- ACALCI 2016
- TFP 2016
講演実績
- 「金融ビッグデータとローン審査改革:中小金融機関の活用戦略」
信用情報・属性データの統合的活用による与信判断の高度化について講義。 - 「ローン広告と消費者心理:情報設計の最適化に向けて」
広告文言が借入意思決定に与える心理的影響を紹介し、広告改善の視点を提供。 - 「若年層への金融教育と延滞抑制の実務対応」
高校・大学生へのカードローン啓発における実例と教材設計法を解説。